2学期がはじまりました。みんな夏休みが終わって楽しそうにさわいでいたけれど、私は誰にもアメリカに行っちゃうってことを言い出せませんでした。
学校が終わったあと、先生に呼ばれて職員室で転校の話をしました。先生は、お母さんから電話で聞いたそうです。明日、自由研究の発表会が終わったら、クラスのみんなに転校のお話をすることになりました。
お父さんの仕事の都合だからしょうがないけれど、やっぱり私はクラスの友だちとは別れるのはとてもさびしいです。やっぱり転校するなんて、いやです。
私だけ、鎌倉のおばあちゃんの家に残れないかな。でも、お父さんやお母さん、それにソラやトフとはなればなれになるなんてこと、できるわけないし。
今日一日、私はそんなことをずっと考えていました。